多忙な日々

2年生になって、調理検定の3級も

順調に取得した。

 

陸上部の強化合宿に参加する。

中長距離の成績は、良くないと

思っていたので、話が来たときは

驚いた。

 

常に早い人は、決まっていて

3位までは、定番だった。

2年生になり、1人卒業したので

チャンス、と思ったのに

他校に早い人が、現れた。

 

それが、中学の同級生で、

同じ陸上部だった、友達だった。

強化合宿で、顔を合わせたとき、

「どうして中長距離なの、前は

 短距離だったよね?」

「短距離は、早い人が多いから

 中長距離のほうが向いてる

 って先生に言われたの。」

確かに、彼女は早かった。

 

強化合宿は、楽しかったけど、

3位入賞は難しいと思った。

新入部員が入り、人数も増えた。

 

購買に、買い物に行くときに

挨拶をされることが、多くなり

知らない顔の人も、いたのだか

会釈だけは返していた。

 

1年生の子に、どうしてなのかを

聞いたところ、話題になっている。

と言われた。

どうやら、一目置かれているらしい

なぜなのかは、わからない。

 

「ホールの外の庭園で、アイスを

 食べている子がいるから、注意

 したら、逆ギレされた。」

と言って、怒っている同級生が

私に、行ってきてと訴えてきた。

先生に、注意されると

面倒なので、行くことにした。

 

「ホールのなかで食べれば、

 あまりカッコよくないよ。」

と、伝えた。

彼女たちは、「すいません。」

と言って入ってきた。

 

同級生が

「なんで?」と言っていたが、

私は、友達と教室に帰って

行った。

 

男女交際が、良くなったのか

どうかはわからないが、

前よりは、雰囲気は柔らかく

なったような気がする。

 

他校の男子学校の陸上部の

生徒が、中学校の同級生を

通して、会いたいと言って来た。

何度か連絡があり、会うだけなら

と伝えた。

 

競技場の近くに住む、M君は

私を、自宅に連れて行き、

両親に紹介した。

工業高校に通う彼は、数学で

分からないところがあれば、

いつでも、力になると言った。

 

私は、彼の家に行ったときから

彼がどんなに、親から愛されて

いるかを感じた。

 

2人のいた部屋から、庭の

片付けをする両親が、ずっと

目に入っていたから。

 

両親にお礼を伝え、帰宅するとき、

「また、いらっしゃい。」

と、言われたが、私はもう来ない

だろうと思った。

 

帰りは彼が、駅まで送ってくれた。

「部活で、男女交際は禁止されて

いるから、もう会えないと思う。」

と、伝えた。

 

あなたは、幸せな家庭で大切に

育てられた人だから、今はまだ

その場所を大切にしてね。

 

部活をしていたら、姉が自転車に

乗って、高校に来た。