2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

国民年金推進員

市の広報に、国民年金推進員の募集 記事が載った。 今まで、年金のことをそれほど気に したことはなかったが、推進員って なんだ、と思って市役所に電話した。 偉そうな人が、電話に出てきた。 「車や単車に乗って、年金未納の 人をまわる仕事です。」 と、説…

信じること。

働こうと思えば、なんとか なることはわかった。 今はまだ、必要なものはなく、 生活が成り立たないことも なかったので、家庭に戻ったが、 思ってもなかったことを知り、 どう、動くべきかを考えた。 娘が、トラブルを抱えていた。 最初は他愛もないことだ…

私、働けるのかな?

職業安定所に相談をに行くと、 短期なら半年で、局の仕事がある。 書類整理と雑用や電話番など。 面接に行くと、翌日から出社する ことになった。 課の人は、すぐに出掛けたので、 書類の整理をしていたら、食堂の 人から依頼が来た。 50人位の食事を作るた…

これから、どうする?

何らかの行動を起こすときや 何かを決定するときには、 自分で決めてきたが、そのとき 関わる人がいたり、情報が入って くることが多い。 高校三年生のとき、校舎の 二階から声がした。 見上げると、 生徒指導室の窓から 先生が首を出し、手招きをしている …

時の流れるままに

田舎の朝は、早い。 朝食を作り、洗濯を干すと、 みんなが出掛けて、息子と二人だけ、 家が日本家屋のせいか、部屋数が多い もちろん、使ってない部屋もあるが、 片付けを済ませて、乳母車に子供を 乗せて、日光浴を兼ねた散歩をする。 近所に住む、同じ年の…

家事はたいへん!

一ヶ月後、私は長男を抱いて、 夫の実家に帰った。 これから、みんなで家庭を守ろう。 以前は、祖母が家事をしていたらしい。 18歳から働きに出た、母の代わりに 孫を育て、家事をこなし畑までして しっかりもので、優しくて、夫の 母親代わりだった祖母が、…

その後・・・

数年後、兄が大阪から、帰ってきた。 転勤して、自宅から通えるように なったので、田んぼの用事もでき、 仕事も順調にこなしている。 私は、父が亡くなる少し前に 家に挨拶に来た人と、付き合って いた。 挨拶に来たときは、まだ大学生 だったので、反対さ…

ありがとう、お父さん!

母が、私たちに伝えたことは・・・ お父さんは、末期の胃ガン 手術はしたけど、開けた時点で ガンが、夏ミカン大になってて 手の施しようもなく、すぐに 閉じた。 もって、手術後一月ぐらい。 覆水が溜まり出したら、痛み止を 使うが、あまり頻繁には打てない。…

父の病気は?

父は、入院してすぐに手術をする ことになった。 前から、痛みはあったらしいが、 お酒で、まぎらわしていたらしい。 私が、知っているかぎり、父が 病院に行ったのを見たことは、 なかった。 手術はすぐに終わった。 母と叔父が、説明を聞きに先生に 呼ばれ…

父の入院

祖父が亡くなって、部屋が一つ空いた。 この部屋で、何を考えて生活してたのか? たくさんの家族がいたのに、ほとんど 一人で過ごしていた。 私の中に、祖父の記憶はあまり無い。 家族は、祖母と父母と四人兄妹。 兄は、田んぼが忙しいときにしか 帰って来な…

おじいちゃん、さようなら。

祖父が怒りっぽくなった。 お金持ちの三男に生まれ、大金や 家を与えられ、苦労を知らずで、 大切に育てられた。 親戚のしっかり者の祖母と結婚し 七人の子供に恵まれる。 いろんな事業に手を出すが、 ことごとく失敗した。 何をしても、後始末は祖母と父が …

母の生き方

お姉さんが、自転車で高校に来る ことなど、今までに無かった、 姉は私を見つけると、軽く手を振り 校内に入って来た。 顧問に、話して姉の元に行くと 「お母さんが、事故にあって、 病院に運ばれた。今、手術中。」 「どうする?帰れる。」 頷いて、顧問のとこ…

多忙な日々

2年生になって、調理検定の3級も 順調に取得した。 陸上部の強化合宿に参加する。 中長距離の成績は、良くないと 思っていたので、話が来たときは 驚いた。 常に早い人は、決まっていて 3位までは、定番だった。 2年生になり、1人卒業したので チャンス、と…

まさか、そうなる?

家政科に入ると、調理技術検定がある。 最初は4級で、1ミリ以下のキュウリの 半月切りが30秒で何枚切れるか? 当分、家でキュウリを切る練習をして、 本番に望んだ。 3年生が、切ったキュウリを数えて 記入していく。 「50枚です。あっ、○○さんて ○○○○さんの…

すすむべき道に

兄は大阪に行くことになった。 局が地元にはなく、地元には事務所 しか、ないからだそうだ。 中学になって、手伝いが少なく なったのは、機械が増えたのと、 兄が、その機械で平日は、田畑の 整地などをしてくれていたから だったのです。 兄が、家を出てい…

はじめまして、さようなら。

数日前から、知らない男の人が 家の中にいる。 昨日は、お兄ちゃんと竹の飛行機を 作っていた。 私は、触らせてもらえなかったが、 組み立てるのも、紙を張るのも 凄く、器用に出来上がった。 兄は、それを持って友達と 飛ばしに行った。 母に誰かを聞くと、…

高校、何処に行くの?

高校を何処ににするか? 学費が安い 電車に乗らない 自転車で行ける 料理ができる この時点で、二校に絞られた。 家に近い 兄が行っている(実は、以前住んでいた田畑 のある家に近い) 家の手伝いができる(兄が就職する) 授業中に、料理して食べられる こ…

田んぼが売れた。

駅の側の田んぼは、八月になると い草の収穫時期になる。 暑い中、い草を刈り染料につけ干す。 小さいときは、ねこ車に載せ、 倒れそうななりながら運んでたのに、 今は、担いで運べるようになった。 夏休みの間の、田んぼ仕事は、 みんなで、することになっ…

心の友へ!

二年生になって、 クラスが変わって、席がきまった。 隣の席と後ろの席の男子は、 仲が良いらしく。 授業中も話していて、私まで 巻き込まれることもある。 そのうち、暗号・パズルクイズを 出すようになった。 私が、かなり考えたものを、 すっと、解かれる…

はじめまして、さようなら。

数日前から、知らない男の人が 家の中にいる。 昨日は、お兄ちゃんと竹の飛行機を 作っていた。 私は、触らせてもらえなかったが、 組み立てるのも、紙を張るのも 凄く、器用に出来上がった。 兄は、それを持って友達と 飛ばしに行った。 母に誰かを聞くと、…

クラスメート

線路を渡った所に、畑と田んぼがある。 野菜と米と畳の材料になるイ草を植えていた。 手伝いをしていたせいで、グループでする発表会の準備の 集まりに遅れた。 みんなに、どうして遅れたのかを伝えても、信じてくれなかった。 手伝いをしないと、学校に行け…

あなたのためなら。

中学生になった。 本来は一人で行動するが、相談されたり、頼まれれば受け入れ、 手助けはする。 小学校の時に遊んだことのある女の子が、「合唱部に入りたいんだけど 一緒に行ってくれない。」と言ってきた。 顧問の女の先生は、美人だが少し冷たい感じがす…

自分のことは、自分で決める。

すべきことはする。 どうするかは自分で決める。 失敗しても自分の責任。 嘘をついても、自分にはばれる。 信用するのは、自分の都合。 出来ないことがあっても、しかたない だけど、頑張る。 そうすれば、なるようになる。 と、思う。 開き直ったら、人のこ…

町に行こうか?

日曜日の午前中、急に父が言った。 「町に行こうか?」 今まで、父と妹と私の三人だけで 出掛けたことなどなかったので、 聞き間違いかと思った。 私が答えるより早く、妹が答えた。 「これから、でも行きたい」 私は頭の中で、なぜ?どうしたの? が、渦巻いて…

同居しました。

私たちは、祖父母の住む家に引っ越した。 もう、自転車で帰らなくても良くなった ので、自由な時間が増えた。 私は、図書室で本を読む時間に充てた。 毎日一冊は読んでいたので、心理学の 本を借りたときに、先生に少し早いかな と言われたので、占いの本も…

家に帰るため!

妹が小学校一年生になったのを 待っていたかのように、 母は、私の迎えを辞めた。 学校から家までの帰宅手段は 徒歩しかなくなった。 六歳と八歳の子供が、ランドセルを 背負って、十円玉を握りしめて 五キロの道をあるくのです。 祖母の家は、駅の近くにあ…

手かざし

母は、幼稚園の帰りに入信した家に 通うようになった。 息子の病気が良くなると、本当に 思っていたのだろうか? 兄がまだ、母のお腹にいたときに 町で占い師に声をかけられたらしい。 「お腹の子は男の子、死にそうになっ ても、ちゃんと育つし、役に立つよ…

家族

お母ちゃんの自転車に、バカンカゴを縛りつけて、その中に五歳の私が入り、私は、毎日、幼稚園に通った。 家は二軒あった。 学区内に祖夫母や叔父・叔母が住む 家がありそこには、お姉ちゃんが 住んでいた。 そこから、四・五キロ離れ、開墾した 田畑の側にあ…

幸せでしたか?

母は十九歳で、七人兄弟の長男と 結婚した。 四人の子供を育て、農業をして 田畑を開墾し、亭主関白の父に仕え 弟妹を結婚させた。 胃潰瘍で三分の二を切除しても 普通に作業をしていました。 交通事故で、左足の膝から下を 切断しても、田植をしたり、リハ…

生き直し

目が覚めると、真っ白な部屋の ベッドの上にいた。 お母ちゃんは、五歳の私を 泣き笑いの顔で見ている。 私は、嬉しかった。 私だけのお母ちゃんだ。 私だけにリンゴをむいてくれて、 私だけの話を聞いてくれる。 嬉しくて泣いていたら 「どこか、痛いの?」っ…