ありがとう、お父さん!

母が、私たちに伝えたことは・・・

お父さんは、末期の胃ガン

手術はしたけど、開けた時点で

ガンが、夏ミカン大になってて

手の施しようもなく、すぐに

閉じた。

もって、手術後一月ぐらい。

覆水が溜まり出したら、痛み止を

使うが、あまり頻繁には打てない。

昨日、後1週間もつかどうか?

と、言われた。

 

みんな、何も言わない。

信じたくなかったし、悔しかった。

まだ、なにもしてあげてない。

このまま、逃げるのは許さない。

 

いつか父が、笑ってありがとう

って言ってくれたら、

昔はとっても怖かったんだよって、

言おうと思っていたのに。

まだ、今は何もできないよ。

 

祖父が亡くなって、1年が過ぎた。

私が就職し、姉が交際相手を連れて

父に挨拶に来た。

姉は夏ごろ、結婚することになった。

 

父が入院したときに、姉が母に

結婚式を延ばそうかと、相談した。

母は、そのままで良いと言っていた。

私は、すぐに退院するからだと

思っていたのに

 

父は、それから10日ほど過ぎて

旅立って行った。

私は、信じたくなかったから、

涙が出なかった。

 

雑踏の中て、父の背中を探すことが

多くなった。

いないことは、わかってたけど、

信じたくはなかった。

 

仕事の忙しさの中で、日にちが

過ぎて行った。。

 

父がいないことを、受け入れる

気持ちにもなり、父は一生分

働いたから、もう、卒業したんだ。

と、思えるようになっていた。

 

父に育てられたことが、私に

必要な試練だったのかもしれない。

ありがとう、お父さん。

お疲れ様、ゆっくりしててね。

さ よ う な ら。

( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆