萬年歴

「必要なものは、見つかりましたか?」

「おかげさまで、ありがとう

 ございました。あの部屋は誰でも

 入れないんじゃ、ないんですか?」

 

店の人は頷くと、

「専門書があるから、だけど、

 貴女には、必要だと思ったから。」

 

数日後、占い師さんのところに行った。

「昨日、本屋に行ってきた。誰かが

 来るのは、わかってたらしい。」

「お世話になりました。」

 

その日から、蔵干の計算をはじめた。