耳鼻科に行きました。

息子が小学校の3年生の時に、

鼻血が出やすくなり、耳鼻科に

連れて行くことになった。

 

私の自転車の後ろには、娘が乗り

彼は、私の前を走る。

 

家の近くには、店も病院もなく

耳鼻科に直接に行く、路線バスも

なかったので、自転車でいくしか

なかった。

 

けっこう遠かったが、頑張って

病院に着いた。

 

何度かきていたので、道には

慣れていたが、道路が広い。

出来るだけ、危なくない道を選ぶ

ようにはしたので、かえって遠回り

になったようだ。

 

わりと有名な、病院なので人が多く

待ち時間も長い。

やっと、呼ばれて診察室に入った。

何度か、同じ症状で通っていたので

血管を焼いた方が良いのでは?

と、いう話になった。

 

説明を聞き、危険はないのかを確認し、

子供と相談して、焼くことにした。

 

処置室に入り、出てきた彼は少し

涙ぐんでたようだった。

 

「痛かった。」

「まあ、少しはね。」

「これで、出なくなったら良いね。」

「もう、したくない。」

「これから、自転車で帰れる?」

「大丈夫。」

 

帰りに、お店に寄って買い物をした。

「今日は、お菓子二つでも良いよ。」

「一つで良いよ。」

 

大きくなって、あのときのことを

聞くと、

「すっげぇ、痛かったわ。

 痛すぎて、泣いたもん。」

 

今さらだけど、ごめんね。